建築

メディア(媒体)による、建築への価値・評価。

「マス・メディアによって動かされる世論。」などと大仰に書き記すこと自体が何らかの義憤をもっていて、憚られる。しかしながら、そのような言葉を目にした私たちは何を考えるだろうか。例えば、「何らかのムーブメントが起こされることで、今まで少数派で…

建築に必要な物として:〈書き手の意図の模索〉

前の記事を更新してから随分と時間が経ってしまったが、特に気にしない。 「書くことはそれだけで、情報を多かれ少なかれ時間や場所、受容の条件や読者の数から独立なものとしてしまう。」 −「書くこと」という形式(N.ルーマン) 前記した通り歴史書や論文…

読書。

「そして、ぼくはディーン・モリアーティのことを考える、とうとう見つからなかったあの老ディーン・モリアーティ親父を考え、そしてまた、ディーン・モリアーティのことを考えるのだ。」 −路上(J.ケルアック) 〈「正しい」読書〉 本に種類があることは間…

建築に必要な物として:〈物語〉

「安らぎと屈辱と恐怖を感じながら彼は、おのれもまた幻にすぎないと、他者がおのれを夢みているのだと悟った。」 −円環の廃墟(J.L.ボルヘス) 人は何故、オカルト・迷信・占いなんてものを信じやすいのだろうか? それについての物語を載せておきたいが、…

ハウスメーカー・シニカル論

「理想都市は歴史のコラージュが作る」 ―コラージュ・シティ 建築学生の中には「ハウスメーカーなんて、建築界の風上にもおけねぇ」なんて人が少なからずいるだろう。 そこで、ハウスメーカーとはもしかすると、非常に興味深い会社なのかもしれないと考えてみる…

小さな個人的判断。

みんながぼくのことをなんといっているか、そんなことはよくわかっている。ぼくの味方になってくれるか、それともあの連中の肩を持つか、それはきみが勝手に決めることだ。 ―T.カポーティ「ぼくにだって言いぶんがある」(冒頭) 今の時代において「良い建築…

Down the Big brother

君は自由だ。選びたまえ、つまり作りたまえ。 ―J.P.サルトル という彼の言葉にならって、作っていこう。自由意志をもってして、前進するブログとしよう。 建築の領域を広げることと、建築と親しくなることは違う。 「結局は、自分が一番可愛いの」と彼女は言…